投資家の皆様へ

 平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
 この度、2018年6月27日開催の株主総会及び取締役会におきまして新たに代表取締役社長に選任され就任いたしました小谷峰藏でございます。
 経営体制の若返りにより組織を活性化し、新経営体制のもと持続的な成長とより強固な企業基盤を確立してまいりますので、何卒、よろしくお願い申しあげます。
 さて、2018年3月31日をもちまして当社の第49期の事業年度を終了いたしましたので、ここにその概況及び今後の取り組みについてご報告申し上げます。
 株主の皆様におかれましては今後とも一層のご支援・ご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

2018年6月

代表取締役社長 小谷峰藏

代表取締役社長 小谷峰藏

新技術や新商品の開発で成長著しいカーエレクトロニクス・IoT関連分野をターゲットに、
世界トップ水準の顧客満足度を実現し、さらなる収益の向上を目指します。

2018年3月期を振り返っていただけますか
 昨今のプリント配線板業界は、未来への技術革新により新たな技術や製品が開発され、特にカーエレクトロニクス関連において市場が拡大しておりますが、企業の海外生産シフトの影響により国内市場は縮小傾向にあり、生き残りをかけ競合メーカー同士の激しい競争が続いています。
 このような状況のなか当期における当社グループは、プリント配線板事業におきましては、販売活動では市場が拡大するカーエレクトロニクス関連の受注が好調に推移し、また、ホームアプライアンス関連及び電子応用関連も堅調に推移いたしました。
 生産活動では「『品質』で、社会に貢献する」を経営方針とし、更なる品質力の向上に取り組みました。また、国内外で他社が追随できないものづくりを目指した製造力強化活動を展開するとともに、国内プリント配線板事業の一層の競争力強化と収益力向上を目的に建設した新工場を平成30年1月より本格稼働させました。
 基板新製品の開発につきましては、透明基板のコア技術を中心とした独自基板の開発を行い、高い熱伝導性を持つ透明フレキシブル基板「Kon-jak」等について積極的に販売活動に取り組みました。
 検査機・ソリューション事業につきましては、プリント配線板外観検査機(VISPERシリーズ)は中国をはじめとした海外市場を中心に販売活動を行い、また、各種ソリューションビジネス商品についても取り扱いラインナップを更に充実して、国内市場を中心に販売数を伸ばしました。
 この結果、当期の売上高は28,522百万円となり前期に比べ480百万円(1.7%)の増収となりました。
 利益面につきましては、売上高は増収となったものの、原材料価格の高騰等による製造原価率の上昇、また販売費及び一般管理費も増加したことから、営業利益は438百万円となり前期に比べ238百万円(△35.2%)の減益となりました。経常利益につきましては、営業利益は減益となったものの、為替相場へのリスクヘッジ等により前期に発生した為替差損は為替差益に転換し、また中国にある海外子会社が国からの技術補助金を受領した結果、515百万円となり前期に比べ10百万円(2.1%)の増益となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、経常利益は増益となったものの繰延税金資産を一部取り崩すこととなり法人税等調整額が増加した結果、54百万円となり前期に比べ250百万円(△82.2%)の減益となりました。
今後の取り組みについて教えていただけますか
 プリント配線板業界は、安全性・利便性の向上により自動車の電装化は更に進展し、EV車やIoT等に関する新たな技術や製品の開発により次世代産業が発展するなど、これらを中心として今後も市場の成長が見込まれます。しかし、海外生産比率が年々高まることに伴う国内市場の縮小や国内外競合メーカーとの競争激化、取引先から求められる高い品質への対応等様々な課題が存在しており、これらの課題に対処できたものだけが生き残れる厳しい状況にあります。
 このような状況のなか当社グループといたしましては、まず、プリント配線板事業におきましては、電装化の進展により市場が拡大しているカーエレクトロニクス関連やあらゆるものがインターネットに繋がることで新たな価値やサービスが創出されるIоTでの成長が期待される電子応用関連を中心に販売活動を展開し、その他、ホームアプライアンス関連・通信事務機器関連・アミューズメント関連・デジタル家電関連等を加えた6分野において、今後もお客様の多様なニーズに対応したグローバルな営業・生産体制の強化で、一層の市場及び受注拡大を図ってまいります。
 また、付加価値の高い製品群の販売比率の拡大、自動車電装品が要求する高度な品質レベルに対応できる生産及び品質保証体制の強化、競争力のある製造原価の追求、少量多品種品や試作短納期品の生産体制の強化、国内外でのプリント配線板の生産及び供給体制の増強等により、事業収益の拡大に努めてまいります。加えて、新工場におきまして、更なる生産体制の効率化や新技術の開発を行い、一層の競争力強化を図ってまいります。
 次に、検査機・ソリューション事業におきましては、更なる検査性能の向上と用途別ラインナップの充実を図ることで利用範囲の拡大を促進するとともに、海外向けの販売戦略の強化、プリント配線板メーカーの生産性向上につながるソリューション提案の拡充や新商品の開発を進めてまいります。
 今後も国内外のグループ各社が連携をとった販売・生産・管理体制の強化と技術開発の取り組みを推進し、経営目標の達成を図るとともに収益力の向上と財務体質の改善に努め、当社グループの企業価値を高めてまいりますので、株主の皆様には今後とも一層のご支援、ご鞭撻を賜りたくお願い申し上げます。