投資家の皆様へ

 平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
 さて、2017年3月31日をもちまして当社第48期の事業年度を終了いたしましたので、ここにその概況及び今後の取り組みについてご報告申し上げます。
 株主の皆様におかれましては今後とも一層のご支援・ご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

2017年6月

代表取締役社長 小島甚昭

代表取締役社長 小島甚昭

今後の成長が見込めるカーエレクトロニクス、スマートグリッド、IoT関連をターゲットに、
高品質・高信頼化でお客様のニーズを捉え、更なる収益の拡大を目指します。

2017年3月期を振り返っていただけますか
 昨今のプリント配線板業界は、自動車の安全性向上や利便性向上による電装化を背景にカーエレクトロニクスの市場は国内外で拡大していますが、企業の海外生産シフトの影響により、特に国内市場はカーエレクトロニクス関連分野を除いては厳しい状況にあります。
 そのような状況のなか当期における当社グループは、プリント配線板事業におきましては、販売活動では国内外においてカーエレクトロニクス関連や電子応用関連の受注が好調でありましたが、その他の分野の受注は低調に推移し、また海外の売上高におきましては為替相場の影響を受けました。
 生産活動では、国内外グループを挙げて品質向上活動とダントツものづくり活動を展開して、製造原価低減による利益確保に取り組みました。また、国内生産体制の強化と更なるコスト競争力の拡大を図るため、滋賀県野洲市に新工場建設を行うことを決議し、新たな事業戦略を進めました。
 基板新製品の開発につきましては、透明基板のコア技術の開発を継続し、当社独自製品「SPETシリーズ」(SPET・SPET-α・SPET-Color)の拡販や市場認知度の更なる向上に取り組んだ他、発熱する基板(kon-jak)やシースルーディスプレイ(BANVISION)等の新たな製品の開発にも取り組みました。
 検査機・ソリューション事業におきましては、プリント配線板外観検査機(VISPERシリーズ)にこれまでの課題を解決した最新機種(VISPER-ZEROシリーズ)の販売を開始した他、各種ソリューションビジネス商品におきましても取扱いラインナップの充実を図るなど、収益拡大に取り組みました。
 このように当期の事業活動を展開いたしましたが、国内市場でのプリント配線板受注の伸び悩み、為替相場の変動による海外売上高への影響等により、売上高は28,042百万円となり、前期に比べ1,317百万円(△4.5%)の減収となりました。
 利益面につきましては、国内外グループを挙げての製造力強化活動により製造原価は低減できたものの、売上高が減収となったことや販売費及び一般管理費が増加したこと等により営業利益は676百万円となり、前期に比べ202百万円(△23.0%)の減益となりました。
 経常利益につきましては、持分法による投資利益は増加したものの、営業利益の減益により505百万円となり、前期に比べ112百万円(△18.3%)の減益となりました。
 また、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、前期は海外子会社の税務調査による過年度法人税等を計上しましたが当期においては計上がないことから305百万円となり、前期に比べ212百万円(230.7%)の増益となりました。
今後の取り組みについてお教えいただけますか
プリント配線板業界は、電子機器製品における製品ライフサイクルの短縮化、取引先の海外生産移転の対応やコストダウン要求への対応、求められる高い品質への対応等、各社とも生き残りをかけた厳しい状況が続いております。
 このような状況のなか当社グループといたしましては、まず、プリント配線板事業におきましては、電装化の進展により市場が拡大しているカーエレクトロニクス関連や次世代電力ネットワークであるスマートグリッド及びIоT関連の市場が好調である電子応用関連を中心に販売活動を展開し、その他、ホームアプライアンス関連・通信事務機器関連・アミューズメント関連・デジタル家電関連等を加えた6分野において今後もお客様の多様なニーズに対応できるグローバルな営業・生産体制の強化で、一層の市場及び受注拡大を図ります。
 また、付加価値の高い製品群の販売比率の拡大、自動車電装品が要求する高度な品質レベルに対応できる生産及び品質保証体制の強化、競争力のある製造原価の追求、少量多品種品や試作短納期品の生産体制の強化、国内外でのプリント配線板の生産及び供給体制の増強等により、事業収益の拡大に努めてまいります。加えて、高度化する顧客ニーズへの対応を図るべく滋賀県野洲市に新工場(環境配慮型スマートエコ工場)を建設し、国内生産体制の効率化や新技術の開発でより一層の競争力強化を図ってまいります。
 次に、検査機・ソリューション事業におきましては、更なる検査性能の向上と用途別ラインナップの充実を図ることで利用範囲の拡大を促進するとともに、海外向けの販売戦略の強化、プリント配線板メーカーの生産性向上につながるソリューション提案の拡充や新商品の開発を進めてまいります。
 今後も国内外のグループ各社が連携をとった販売・生産・管理体制の強化と技術開発の取り組みを推進し、経営目標の達成を図るとともに収益力の向上と財務体質の改善に努め、当社グループの企業価値を高めてまいりますので、株主の皆様には今後とも一層のご支援、ご鞭撻を賜りたくお願い申し上げます。