対処すべき課題

 世界の経済情勢は、新型コロナウイルスの感染拡大により各国の経済活動が停滞しており、今後の進捗如何によっては、長期的に世界経済全体に悪影響を及ぼす可能性があります。また、米中貿易摩擦や欧州の政治不安も解消には至っておらず、今後の状況は極めて不透明であります。
 プリント配線板業界におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響による実体経済の悪化が、自動車や家電をはじめとする電子部品の需要に深刻な影響を与える可能性があります。また、昨今は国内外での競争が一段と激化し、加えて取引先の求める高い品質への対応など、これら様々な課題への対応如何によっては、企業各社の優勝劣敗が一段と鮮明になることが予想されます。
 このような状況のなか、プリント配線板事業におきましては、付加価値の高い製品群の販売比率の拡大、自動車電装品が要求する高度な品質レベルに対応できる生産力及び品質力の向上、競争力のある製造原価の追求、少量多品種品や試作短納期品の生産体制の強化、国内外でのプリント配線板の生産及び供給体制の増強、透明基板のコア技術による当社独自基板の開発等により、事業収益の拡大に努めてまいります。
 また、あらゆるものがインターネットに繋がることにより新たなサービスが創出されるIoT関連技術、人間の知的ふるまいの一部をソフトウエアを用いて再現したAI技術、大容量のデータを瞬時に送ることが可能になる5G技術等により、今後は、自動車、家電、住宅、社会インフラ等の様々な分野が繋がり、新たな市場が創出されることが見込まれることから、カーエレクトロニクス分野、ホームアプライアンス分野、電子応用分野を中心に一層の受注拡大を図ってまいります。
 検査機・ソリューション事業におきましては、更なる検査性能の向上と用途別ラインナップの充実を図ることで利用範囲の拡大を促進するとともに、お客様のニーズに合わせた国内外販売戦略の強化、プリント配線板メーカーの生産性向上につながるソリューション提案の拡充や新商品の開発を進めてまいります。
 今後も当社グループは、常に世界の経済情勢及び市場動向に注意を払いながら、グループ各社が連携をとったグローバルな販売・生産・管理体制の強化と技術開発の取り組みを推進するとともに、経営活動の効率化、財務体質の改善及び構造改革を推進し、経営目標の達成を図るとともに企業価値向上に努めてまいります。