投資家の皆様へ

 平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
 さて、2019年9月30日をもちまして当社の第51期の第2四半期を終了いたしましたので、ここにその概況及び今後の取り組みについてご報告申し上げます。
 株主の皆様におかれましては、今後とも一層のご支援・ご鞭撻を賜りますよう心よりお願い
申し上げます。

2019年11月

代表取締役社長 小谷峰藏

代表取締役社長 小谷峰藏

プリント配線板事業の発展、透明基板のコア技術を駆使した新商品基板の開発と拡販、
検査機・ソリューション事業の拡大を柱に、更に強固な企業体質を構築してまいります。

2020年3月期第2四半期を振り返っていただけますか
 プリント配線板業界におきましては、米中貿易摩擦激化の影響が電子部品全体の需要減少を引き起こしており、業界全体としては厳しい状況が続いております。
 このような状況のなか当社グループは、プリント配線板事業におきましては、米中貿易摩擦激化の影響や中国の景気低迷等の影響により、国内外でこれまで堅調を維持してきたカーエレクトロニクス関連を含め、全ての分野において受注が減少した結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は12,861百万円となり、前年同期比では1,133百万円(△8.1%)の減収となりました。
 営業損益につきましては、製造原価や販売費及び一般管理費の圧縮に努めたものの、売上高減収の影響を賄うことができず241百万円の営業損失となり、前年同期比では151百万円の悪化となりました。
 経常損益につきましては、持分法による投資利益の増加や為替差損の減少はあったものの、営業損益が悪化した結果、314百万円の経常損失となり、前年同期比では70百万円の悪化となりました。
 親会社株主に帰属する四半期純損益につきましては、経常損益は悪化したものの、前年同期に発生した過年度法人税等の発生が無くなり、また税金費用も減少となった結果、394百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失となり、前年同期比では120百万円の改善となりました。
今後の取組みについて教えていただけますか
 プリント配線板業界は、自動車の電装化に伴う部品の高機能化や搭載数の増大化は今後も継続し、またIoTやAIの活用に伴う新技術や新製品の開発により次世代産業が発展するなど今後も市場の拡大が見込まれます。しかしながら、電子機器製品における製品ライフサイクルの短縮化、取引先の海外生産移管への対応や当該事象に伴う国内市場の縮小、取引先から求められるコストダウン要求や高い品質への対応等、様々な課題に直面しております。
 このような状況のなか、当社グループといたしましては、まず、プリント配線板事業におきましては、エコカーや自動運転技術の登場によりますます電装化が進展しているカーエレクトロニクス関連やあらゆるものがインターネットに繋がることで新たな価値やサービスが創出されるIoT分野での成長が期待される電子応用関連を中心に販売活動を展開し、その他、ホームアプライアンス関連・通信事務機器関連・アミューズメント関連・デジタル家電関連等を加えた6分野においてお客様の多様なニーズに対応し、一層の受注拡大を図ります。
 また、付加価値の高い製品群の販売比率の拡大、自動車電装品が要求する高度な品質レベルに対応できる生産及び品質保証体制の強化、競争力のある製造原価の追求、少量多品種品や試作短納期品の生産体制の強化、国内外でのプリント配線板の生産及び供給体制の増強、透明基板のコア技術による当社独自基板の開発等により、事業収益の拡大に努めてまいります。
 検査機・ソリューション事業におきましては、更なる検査性能の向上と用途別ラインナップの充実を図ることで利用範囲の拡大を促進するとともに、ニーズに合わせた国内外販売戦略の強化、プリント配線板メーカーの生産性向上に繋がるソリューション提案の拡充や新商品の開発を進めてまいります。
 これらの取組みにより経営目標の達成を図るとともに、更なる収益力の向上と財務体質の改善に努め、当社グループの企業価値を高めてまいります。株主の皆様には今後とも一層のご支援、ご鞭撻を賜りたくよろしくお願い申し上げます。